8ビートを1小節叩くだけでドラマーの技量は分かってしまう

drummer1これ本当の話です。何ならイントロのスネア一発でも分かる。
リハーサルスタジオなんかで廊下に音漏れしてる程度の音でも、横を通るだけで「お、上手いな」とか思うし。
でも1小節って、例えば

HH ♪♪♪♪♪♪♪♪
SD [ ][ ]♩[ ][ ][ ]♩[ ]
BD ♩[ ][ ]♪♪[ ][ ][ ]

フォントで全部表現しようとしたんで音符と休符の数合ってないし分かりにくくてすみません。こんなパターンだと、音が11個しかないんだけど、この11個の音で上手い下手がなぜ判断できるのかという話。

音楽にはゲームのような判定はない

ビートマニアとか太鼓の達人とかって、○か×か判定する必要があるでしょ。実際は◎も△もあるけど、要はジャストのタイミングからOKとする許容範囲を決めて、その枠内に入れば○と判定するわけです。

これを1音1音判定して点数化していくので、例えオール◎だとしても、判定基準がある限り音符ジャストから前後にブレはあるわけで、リズムとしてどうかは別の話。

なら判定基準を極限まで厳しくして、そこに収まるように練習すれば良いのでは?
確かにそうなんだけど、それだと究極機械が叩けばいいんじゃねとなるわけで。

ドラマーは小節という単位で考える

目の前の1音をやっつけて行くという感覚はむしろギタリスト的な気がするわけで、ドラマーは基本1小節を最小単位で考えながらプレイしてると思うんですね。

頭と終わりがあって、その中でどうやってリズムを作っていくか。音符の位置だけじゃなくて、音量(ダイナミクス)や音の立ち上がり方(アタック)、音の伸び方(サスティーン)などなど、いろんな要素があるわけで、装飾音を一切使わない11音だけでも曲の表情をガラッと変えることが可能。

前の記事で紹介した、延々同じリズムパターンを叩き続けるという練習も、小節を意識しなければ意味がないとは言わないまでもあまり効果がない。4小節を一つの区切りとして、何もオカズを入れずにどう起承転結をつけていくか。意識して練習していれば、頭の1小節だけでも「違うな」と思わせる演奏は出来るはず。

よいリズムが叩けるようになるためのアプローチ

フラットに叩けるようになるのはもちろん大事だけど、それより重要なのは自分なりのノリというかグルーブというか、そういうものを出すこと。といってもどうすりゃいいのさって感じなんだけど、リズム感を鍛える方法の一つはよいリズムのドラムを聞くこと。

いろんなタイプのドラマーがいてそれぞれ特徴があるので、基本は好きな音楽でいいと思うんだけど、お勧めがあるとすれば故・青山純。古くは山下達郎、晩年はMISIAのバックとか、とにかく簡単なことを凄いレベルで演奏する人で、あまり日本のドラマー知らないけど、グルーブという意味では日本人屈指じゃないか。
一見簡単そうに見えてムチャ難しい曲もあるけど、音符的には本当に簡単だけどすごい曲も多い。

その昔プリンセス・プリンセスというガールズバンドがあって、シンプルなんだけどすごいリズム叩くドラマーだと驚いたんだけど、どうもレコードはゴーストが叩いているらしいというのは聞いていた。
最近になってあれは青山純だと知って驚くというよりむしろ納得した。「Diamonds」とか、基本簡単なことしかやってないし定番コピー曲だったけど、まずあんな風に出来ない。聞いているだけでもリズム感が良くなるんじゃないかな。
2020/02/11 0
#ドラム初心者
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