
一方で前年の1969年にデビューしたキング・クリムゾン、フリー、レッド・ツェッペリンに加え、アートロック、ハードロックシーンの中心となるバンドがデビューし、世代交代を予感させる。
1970年のファースト・アルバム
Yes : Time And A Word
Emerson Lake & Palmer : Emerson Lake & Palmer
Black Sabbath : Black Sabbath
イエスとEL&Pとブラック・サバスが同期というのは興味深い。Wishbone Ash : Wishbone Ash
ウィッシュボーン・アッシュはプログレともハードロックとも言えないジャンル分けが難しいバンドで、そのために評価が難しいようだ。Argus(1972)しか聴いていないのだが、これがすごくいいアルバムで、いつか通しで聴いてみたいと思っている。John Lennon : John Lennon/Plastic Ono Band
Paul McCartney : McCartney
George Harrison : All Things Must Pass
ビートルズのジョン、ポールがソロキャリアをスタートし、事実上ビートルズは消滅する。ジョージも本格的にソロ活動を開始ということでここに含めてみた。Badfinger : Magic Crhistian Music / No Dice
バッドフィンガーがアップル・レコードからデビュー。デビュー時のゴタゴタがすでに後の悲劇を予感させる。Derek and the Dominos : Layla and Other Assorted Love Songs
1970年のラスト・アルバム
The Beatles : Let It Be
録音時期がどうとか細かいことより、裁判沙汰にまで及んだビートルズ解散騒動の最中に発売された事だけでラストアルバムに相応しいと思える。Jimi Hendrix : Band of Gypsys
改めてジミヘンの活動期間の短さと影響の大きさに驚く。この年にアルバム発売はないが、Janis Joplinもこの世を去っている。1970年発売のアルバム
The Rolling Stones : Get Yer Ya Ya's Out
The Kinks : Lola Versus Powerman And The Moneygoround:Part 1
The Who : Live At Leeds
4大バンド(死語)のうちビートルズ以外は健在。ストーンズはミック・テイラーを加え再始動。ザ・フーのライブアットリーズは再発されるたびに曲が増えているが、最初の6曲入りが一番いい気がする。ローラ対パワーマン、マネーゴーランド組第二回戦は存在しない。The Doors : Morrison Hotel / Absolutely Live
ジム・モリソンはすでに(体型が)晩年を迎えつつあり、翌年27クラブに入会することになる。Pink Floyd : Atom Heart Mother
Deep Purple : Royal Phillharmonic / In Rock
60年代のピンク・フロイドとディープ・パープルは乱暴に言えばサイケデリックロックの範疇で括れると思うが、この年にそれぞれプログレ、ハードロックの名盤と語り継がれることになる代表作を発売。King Crimson : In the Wake of Poseidon / Lizard
Free : Fire And Water / Highway
Led Zeppelin : Led Zeppelin III
Genesis:Trespass
1969年デビューのクリムゾン、フリー、ツェッペリンは翌年までに3枚づつアルバムを出している。馬車馬のように働いていたのだろう。前後の69年、71年に比べれば若干地味なラインアップ。2020年はこれらのアルバムが50周年という事で、何枚かはまたリイシューされるだろう。ほぼ間違いなくレア・トラックスが追加されるのは良いが、価格が高めになるのが悩ましい。
2020/02/05
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#50years