1993年の発売時はシリアルsり限定生産だったはずが、あまりにパッケージとして完成度が高いためか、今だに新品が買える。
さらに縦長Boxに加え、いつの間にか正方形の大判まで出ていた。
ブックレットが読みやすくて羨ましい。
CD4枚組にオリジナルアルバム5枚全曲、シングルAB面、ボートラにコンピレーション収録曲まで全78曲。さらにブックレットが素晴らしく、各曲の詳細なリリースノート、メンバーによる(当然一人づつ)曲解説など完璧。
肝心の音質は微妙
第一次リマスターブームの最中に出たため、それなりの音作りになっている。一言でいえば硬い。エッジの効いた聴き疲れのする音質で耳が痛くなる。
また3枚目まではマスターテープに起因すると思われる雑音や回転ムラが目立つ。レコードがどうだったか記憶にないのだが、この手の不具合はむしろ修正すべきでは。
後のリマスターでは修正されている今、あえてこの音を聴く必然性は薄いと思う。
4枚組Box収録なのに6枚組Boxに未収録曲
78曲中、アルバム未収録曲が25曲という太っ腹ぶり。そのうち主要な曲は2019年の6枚組ボックスにまとめて収録されたが、6曲のスタジオ版と8曲のライブ/モノバージョンが未収録だったので、下記の曲はこのボックスにしかない。Fallout / Nothing Achieving
The PoliceのファーストシングルAB面。アンディ・サマーズ加入前だし、インディーレーベルなので未収録でも仕方ないところではあるが、勢いだけの馬鹿演奏が楽しい佳曲ではある。How Stupid Mr. Bates / A Kind Of Loving / I Burn For You
スティング主演のカルト映画"Brimston & Treacle"のサントラ盤に収録。映画はともかく当時ポリスファンの間では割と有名で、確か友人に借りて聞いた。最初の2曲はインストでさほど面白くない。I Burn For Youは厳密にはSting名義だったはずだが演奏は明らかにポリス。隠れた名曲なのでこれだけは押さえておきたい。
Don't Stand So Close To Me '86
3人が再びスタジオ入りしたというだけで当時話題になったが、結局新曲はないどころかスチュアート・コーポランドが落馬骨折によりレコーディング不参加となり、ギャグのようなリメイクシングルになってしまった。さらにPVは一人ずつ撮影したメンバーを合成してぐるぐる回してるだけという酷いもので、もうポリスは終わってしまったんだという事実を突きつけられた辛い思い出しかない曲。以下は本当のレア商品というかよくここまで収録したなという感じ。
Landlord (Live) / Next To You (Live)
コンピレーション"Propaganda"に収録。無茶苦茶速くて荒い。The Bed's Too Big Without You (Mono) / Truth Hits Everybody (Live)
最初の5枚のシングルをパッケージした”The Police Six Pack"のおまけシングルAB面。5万枚限定。Driven To Tears (Live)
コンピレーション"URGH! Music War"に収録。Man In A Suitcase (Live)
Every Breath You Take(見つめていたい)シングルのおまけ。まったく記憶がない。Message In A Bottle (Live)
同タイトルのポリスバッジ型再発シングルB面。ここまで拾ってるとCompleteの名前にふさわしい。Tea In The Sahara (Live)
シングルKing Of PainのB面。難点はこれを先に買っちゃうとオリジナルアルバムを買う意味がないのでジャケットが手に入らないことと、やっぱりこのBOX用にリマスターされた音源かな。
2020/01/31
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#BOX#デジタルリマスター#Police