Every Move You Make / The Studio Recordings

ポリスのCD音源については2007年の再結成ツアーの時に出た2枚組ベストでかなり突っ込んだ改変が行われている(正確には2003マスター?)。個人的には歓迎で、そもそもポリスは3枚目のアルバムまでは金も時間もかけておらず、録音は都立大で録ったインディーズ並、テープも安物使ったのか保管が雑なのか傷が目立つため、マルチトラックに戻ってやり直した方がいいと思っていた。

音質については前のベスト盤で満足していたし、選曲についてもリユニオンツアーのセットリストはほぼ網羅して丁度いいボリュームだが、やはりたまには他の曲も同じマスターでアルバム通して聞きたくなる。
アナログレコードでそれこそ擦り切れるくらい聞きまくったアルバムというのは、AB面通しで飛ばさず聞いているため、捨て曲にもそれなりの愛着があるのだ。

楽曲だけならBOXセットで全部揃ってしまっているし、他にもGreatest Hits、2007の二枚組とベストばっかり買ってしまったのでなんとなくオリジナルに手が出なかったが、「そんな貴方に..」と言わんばかりにポコッと出てきた6枚組ボックス。安さにつられてつい買ってしまった。

選曲:オリジナルアルバムに忠実、ボーナスが一枚に纏まってるのは好印象。

ボーナスディスクは12曲。「A&MのシングルB面からアルバム未収録のスタジオ・トラックをセレクト」ということなのでFall Outが漏れるのはやや残念だが、本来カタログ外の曲なので仕方ない。
4枚組ボックスにも収録されていない曲が1曲だけあるが、80年代のリミックスだし大して価値はない(まだ聞いてない)。

細かいことではSynchronicityにおける"Murder By Numbers"の扱いで、この曲はもともとカセットのボーナストラックなので、LPレコードと同じくTea In The Saharaで終わるのが正しい。

音質:さらに修正が施され、聞きやすくなっている。アナログに近づいたか

最初聴いた時は2003マスターの延長線かと思ったが、どうも違うようだ。エフェクトが控えめになり、ひょっとしたらアナログレコードに寄せたかもと感じたが、元々LPで発売された企画のCD化なので当然かも。
不具合修正は更にされている模様。

Be My Girl - Sally

Sallyに移るところで繋ぎ目の処理が酷かったのがだいぶ軽減されている。

Message In A Bottle

イントロの0.07あたり、ドロップしている部分が埋められている

装丁:再現性の低い紙ジャケ。一部致命的な欠陥あり

すべてダブルジャケット仕様

オリジナルのLPでダブルジャケットはなかったはずだが、そのため裏ジャケが全然違うデザインだったり(1st,3rd)、見開きが裏ジャケの繰り返しだったり(2nd)する。

横長のジュエルケースサイズ

少なくともシンクロニシティのジャケットは、正方形の元デザインを横にびよーんと伸ばしたため、メンバーの顔が太ってしまっている。オフィシャルとしてやってはならない失態だと思う。

総評:コレクター向けではないがお気楽仕様

細かいところが一々気になると思うのでコレクターはむしろLPボックスを買っておまけのハイレゾ音源をdlした方が幸せかも。
2020/02/03 0
#BOX#デジタルリマスター#Police
お名前: [必須入力]

メールアドレス(返信を希望される場合のみ):

コメント(スパム対策のため、URLは記入できません): [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

▲Page Top