ドラムスティック選びにおける「初心者」とは何か

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本来スティック選びに初心者も上級者もなく、自分に取って使いやすいスティックを選べばいい。
にも関わらず「スティック 初心者」でググると山のようにアフィリエイトブログが並ぶということは、それなりのニーズがあるのだろう。

ドラム専門店などに行けば、たいてい100種類以上のスティックが売られている。しかもギター弦のように規格があるわけではなく、どういう順番で並んでいるかすら分からないため、片っ端から振ったり練習台をコトコト叩いたりして一番しっくりくるものを選ぶしかないのだが、店のスティックを全部振ったら一時間はかかりそうだし、そんなに振ったらたぶんどれが一番かなんて分からない。

要は技術的に「初心者」なのが問題ではなくて、スティック選びにおける基準についての知識面において「初心者」だから選べないという事だろう。ドラマーとしてのはじめの一歩であるスティック選びすらままならいのでは、敷居が高いと思われても仕方がない。

「初心者」にTAMAのスティックを勧める理由


いきなり結論から入ると、スティック選びにおける「初心者」にお勧めするメーカーはTAMAだ。これには明確な理由が2つある。

品番がわかりやすい


たいていのブログでは標準的なモデルとして5Aを勧めていて、それは確かにそうなのだが問題もある。

まず、5Aというモデルが各社に必ずあるわけではなく、同じ5Aでもメーカーによって長さ太さがまちまちであること。また5Aより太いモデルなら5B、細いモデルなら7Aというように品番体系がわかりにくいため、結局基準がわからないままになる。

おそらく、品番でスペックが分かってしまうのはTAMAのスタンダードモデルしかない。

標準的な「H214-B」で見ると

Hは材質(H:ヒッコリー、O:オーク、M:メイプル)

214は直径(214;14mm、215:15mm)

Bはチップ形状(B:円筒、P:ティアドロップ、T:丸型、N:ナイロンチップ)

Hの次の「2」が謎だが、体系的な品番なので、例えば太くしたければH2145-B、重くしたければO214-Bなど応用もきく。

自分の場合も、メインのスティックはO214-P→H214P→H2145Pと推移してからVIC Firthに移ったが、今でもスペックを見ながらTAMAのスティックに置き換えて考えることも多い。

長さが406mmで統一されている


他社の場合、基準スティックから太くなると長くなり、細くなると短くなる傾向にある。これはこれで意味があるのだが、やはり基準は作りにくい。

TAMAのスタンダードモデルでは良し悪しは別として、長さがすべて406mmに統一されており、前後バランス感も変わらないため太さの違いだけにフォーカスしやすい。

つまり、スティック選びの「初心者」が初心者を脱して自分なりの基準を作るにも有効だという事だ。

初心者にアーティストモデルを勧めない理由


スティックメーカーは標準モデルの他にも、特定のアーティストの名前を冠したアーティストモデル(シグネチャーモデル)に力を入れている。アーティストのファンが無条件に買ってくれ、ファンも憧れのドラマーと同じスティックという満足感が得られ、一見いい事づくめに見えるのだが、初心者向けのチョイスとしては勧めにくい理由がある。

どのメーカーから出ているか分かりにくい


例えばサウンドハウスで調べると、アーティストモデルのカテゴリには300種類ものスティックがある。ここからお目当てのドラマーのモデルを探し出すのは非常に困難だし、エンドースメント契約が切れたら供給されなくなる可能性もある。

アーティストモデルのスティックを使っても同じ音は出ない


これを言っちゃうと身もふたもないが、そもそも体型が違うしフォームだけ真似ても同じようには叩けない。それよりは自分に合ったスティックで、どうしたら同じ演奏が出来るか工夫した方が身になるし上達も早いと思う。

アーティストモデルはドラマーそれぞれの個性に合わせて作られているので、それなりに癖がある。まずは癖のないTAMAを何種類か使って癖が理解出来るようになってからでも遅くないのでは。
2020/01/24 0
#ドラム初心者
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