
ぜんぜん違うw
「宮殿」「レッド」と続けてオリジナルと大差ないリミックスに飽きてきたのだが、これは面白い。「宮殿」同様すべての音が前面に出てくるミックスなのだが、なぜかリザードはこうであるべきとすら思える。5.1chならもっと凄いんだろうが、まだまだ視聴環境があるリスナーは少数派だろうから、2chステレオでも魅力が伝わる作りになっているのは素晴らしい。
今までのリミックスはどうしても旧来ファンの反応を意識しすぎてオリジナルの呪縛から逃れらない印象があったのだが、まあLizardだし(失礼)、堅物のファンも大目にみてくれるだろうという計算かな。
あるいはSteven Wilsonはリザードの5.1chリミックスだけやりたくて、商品性の低いIslandsまではリミックス、Larks以降は既存マスターの5.1ch化&ボートラという企画だったのかも。
聴き比べ対象マスター
A. 初期マスター, 1987
B. 30th Anniversary Edition, 1999
C. 2010 stereo mix
Lizardは"The First Three"という初期3枚を箱に入れただけのミニボックスセットで持っていたのだが、1stのみがリマスターで、あとの2枚が初期マスターという変則構成。ひょっとすると表記漏れでリマスターの可能性もあるが、今は積極的に確認する熱意がなく、300円くらいで見つかれば買い足そうかという程度。
Cirkus
初期マスターは非常に良好。これだけ聴いているとリマスターの必要性を感じないほど。30周年リマスターも同じように良いんだけど、キープコンセプトで後発のアドバンテージは感じられない。多少音域が拡がって音が大きくなった気もするが、失ったものもある。
2010ミックスは確かに音の洪水。2chステレオだと各楽器を配置する場所がなくて、ひしめき合いながら溢れてくる感じだが意図は伝わる。相対的にボーカルが引っ込むが、もともとお経みたいなものなので問題ない。
Indoor Games
2010ミックスは音数が少ないためか洪水とまでは行かず、でもみんな大きい。どいつもこいつも爆音で不協和音鳴らしまくるので、何を主張したいのか分からない。ボーカルが主役でない事だけははっきりしているが、せっかくメロディーがポップなのに寄ってたかって台無しにしなくても。という事で抑制のきいた初期マスターに一票。
Happy Family
気持ち悪さ全開の曲。聴く者を不安にさせるのが目的みたいな曲なので、2010ミックスくらいの過剰さでちょうどいい。おそらく5.1chだともっと気持ち悪い。
Lady Of The Dancing Water
曲名見て「ボーナスか?」と思ったほど印象の薄い曲。いや別にリザード嫌いじゃないんですけどね。Happy Familyあたりで力尽きたんじゃないかと。というか曲短かすぎて、独立した曲として認知出来てなかったぽい。
まあIslandsみたいな曲ですね。40周年イケイケミックスはこの曲には合わないかな。
枯れた味わいの初期マスターが丁度良い。
Lizard
聴き比べ以前に、後半部分をまったく覚えていなかった。レコードB面全部Lizardということすら忘れてたくらいだから、相当聴いていない。一面全部使った曲って面ごとスキップ出来ちゃうので、どうしても再生頻度が落ちるのはZeppelinライブのDazedと同じ。
何パートかに分けて録音したものを編集で繋いでると思うのだが、初期マスターでは一箇所あからさまに繋ぎ目がわかって興醒めしたので、2010ミックスでいいや。
念のため30周年リマスターも聴いてみたが、五月蝿いばかりで疲れる。聴き込んでなかったのはこのマスターのせいもあるのか。でも同じイケイケなのに2010ミックスとの差はなんだろう。
正直23分も聴き続けるのはしんどいので、出来れば曲ごとにトラック切って欲しかったと暴言吐いてみる。
総括 & ベスト・バイ
別モノに生まれ変わった感のある、40周年CD+DVD-A一択でいいんじゃないでしょうか。出来れば5.1chで。
30周年版は廃盤でいいと思う。所詮Lizardだし(しつこい)。

King Crimson/Lizard ・40周年記念エディション (+k2hd Hqcd)
2017/02/22
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#リミックス#King Crimson#50years