初期の音楽CDが「音が悪い」と言われた理由

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世界初の音楽CDが発売されたのは1982年10月、すでに30年以上経過している。
自分のCD導入は比較的遅くて86年頃?プレイヤーの価格もこなれてきて、ソフトの品揃えも充実してきた頃だったと思う。最初に買ったのはYAMAHAのプレイヤーで、実売4万円くらいだった。

最初の頃は音がどれだけ良くなるのかという期待も込めて、レコードで持っているタイトルを幾つか買ってみた。一番期待していたのはLed Zeppelinで、最初に聴いた時の衝撃はかなりのものだった。

音が悪い

音が薄っぺらい、軽すぎる。特にボンゾのドラムがショボ過ぎて悲しくなった。
ツェッペリンについてはPresenceとCodaの2枚で見限り、もっぱらレコードで聴いていた。
よりによってこの2枚、と気付いたのはついこの前のことだ。
ツェッペリンに限らず、当時のCDは「音が悪い」というのが定説だった。
今思えば、いくつか理由はあったと思う。

再生機器の問題

当時の自宅の視聴環境は、今のオーディオシステムに比べれば価格帯的には大したことはないのだが、いわゆる中級機は各社しのぎを削っていたレンジであり、充実していた。
「オーディオの足跡」というサイトで全て判明してしまったので記念に書いておくと
スピーカー: DIATONE DS-37B
アンプ: VICTOR A-X55
プレイヤー: DENON DP-51F
カートリッジ: DENON DL-301II
スピーカーなんてウーファーが32cm、一本26kgもあった。重ければ重いほど音がいいと言われていた時代だ。
それに対してCDプレイヤーは廉価モデル。音作りの方向性が合わなかった可能性は高い。
またD/A部とかピックアップとか、技術的にまだまだ未熟な部分もあったと思う。

音圧の問題

初期のCDは音圧が低かった。システムに有り余るパワーがあったのだから音量を上げれば済む話だが、他のソースから切り替えて聴くと「しょぼ」という印象は拭えなかった。
S/N比に優れているCDの特性を考えると、ピークレベルに余裕を持たせてダイナミックレンジを広めに取った当時のマスタリングが間違っていたとは思えない。ただ分かりやすいアピールにはならなかったのも事実で、その反動が後の音圧戦争に繋がった可能性は高い。

使用マスターの問題

これは有り得る話で、今でこそ「オリジナルマスター使用によるデジタル・リマスター」とか普通に宣伝文句に並ぶが、当時はどのマスター使っているとか情報がなかった。とにかくタイトルを揃えるのが最優先という状況で、ベストとは言えないマスターテープを使ってマスタリングされたCDがないとは言い切れない。

マスタリング技術の問題

当時はアナログからデジタルフォーマットに最適化するノウハウも少なかったし、機材も充実していなかったというのはレコード会社の理屈。確かに16bitより24bitで取り込んだ方がよりきめ細かいデータは出来るだろう。ただCDで発売する上では結局16bitにダウンコンバートするわけで、劣化工程増やしただけじゃないのか。
それにCDは当時レコード会社の救世主的な存在で、それなりに腕のあるエンジニアが携わっていたのではないのか。少なくともアナログの音については今よりよっぽどノウハウがあったはずだ。
初期CDの音が悪かったのは事実だと思う。ただあくまでアナログレコードに対しての話であって、それは30年経った今でも変わらないように思える。だとすれば現在の再生機器、再生環境で、CD同士で比較してみる必要があると思う。
2017/02/14 1
#デジタルリマスター
おはようございます。自分はアナログレコードからマスタリングされているのが残念だと思っています。先月4月にイタリアのグループ、ドクターズ・キャット (Doctor's Cat) の「Gee wiz」というアルバムを購入しました。アルバム自体の作品は自分の意見としては一番気に入っていて星5つなのですが、後ろのスクラッチノイズや音の震えがかなり気になりました。音圧や音量などはバッチリだと思ってますが、細かい問題点に耳が行ってしまいます。マスターテープの音や劣化しないように管理する大事さやエンジニアの見せ所が重要なのかと思いました。昔のCD問題点音が悪いと思い敬遠してましたが、元のオリジナルサウンドに一番近い音だと父が話してました。また部屋でじっくり鑑賞するのが楽しみになりそうです。単純な感想ですがお読みいただきありがとうございます。(上の広告コメントは無視してます)
Posted by どっかの名無し at 2018/05/26 09:38

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