Larks' Tongues In Aspic / 太陽と戦慄

泣く子も黙る「太陽と戦慄」。変換していてふと思ったのだが、日本タイトルは「太陽と旋律」じゃいかんかったのか。
更に意味不明か。

Larksについては聴き比べに入る前に、参考資料として重要な作品である"Keep That One, Nick"について触れておきたい。

"Keep That One, Nick"

2012年発売 "Larks' Box"の一枚。
CD丸々一枚に80分1曲という、修行のようなコンテンツ。
中身は"Larks' Tongues In Aspic"のレコーディング・アウトテイク集で、企画自体はビートルズのアンソロジーやレッド・ツェッペリンのコンパニオンディスクと同じで新規性はない。個人的にこの手の企画は手品の種明かしをされているようで嫌いなのだが、これについてはまったく違う次元の衝撃を受けた。
とにかく演奏力が凄い。

このコンテンツによって判明したことは

1. Larks' Part1はフラグメントごとに録音し、編集で繋げている
2. ベーシックトラックは「せーの」で録音しており(ブースはおそらく別)、オーバーダブは少ない

Larks'収録曲については入念にツアーで熟成を重ねており、録音に入る時点で構成は出来上がっていたはず。
あえて一発録りせずパートごとに分割したのは、各パートの繋ぎをスムーズにするため、演奏の緊張感を維持するため、あとは
ミスタッチを極力排除し、パンチインやオーバーダブ編集を減らす意図もあったのではないか。
なんせしくじったら13分やり直さなきゃいかんからね。

30th Anniversary Edition vs. The Definitive Edition

一番長く聞いているのは30周年リマスター盤なので、まずはこれと1世代前のThe Difinitive Editionを聴き比べ。
30thは全体的にキンキンした印象で聞き疲れする音。おまけにノイズリダクションで楽音とノイズの境い目を削ってしまったため、情報量が損なわれてしまっている。

僅差でDifinitiveを選択。

The Definitive Edition vs. Original master

これも僅差だが、Original masterのほうが良い。ジェイミー・ミューアのパーカッションが生々しく、立体感がある。

2012 stereo mix vs. Original master

40周年記念mixは基本的に30周年記念マスターと同一路線と思われる。
比較用に30周年マスターをパッケージしているのは、おそらくそのためだ。
音の傾向が同じなら、小手先のリマスターより全面リミックスのほうが効果は高い。

"Keep That One, Nick"を聞く限り、音源の状態は良好なので良い結果になることしか見えなかったのだが、
聴いてみたら意外とよくなかった。

Larks' Tongues In Asipic ベストマスター

僅差でOriginal master。リミックスは残念。スティーブン・ウィルソンのPorcupine Treeは生で見たことがあるのだが、生音が良くないバンドという印象。生音が悪いミュージシャンは基本的に信用しないのだが、残念ながら人選ミスではないか。

【"Keep That One, Nick"収録のBOXセット】

King Crimson/Larks' Tongues In Aspic (+dva)(+brd)(Cled)(Ltd)
2017/02/13 0
#リミックス#King Crimson

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