
50th (tower.jp)
キング・クリムゾンは1969年にデビューし、なんとバンド結成50周年を迎えました。現在のトリプルドラム編成になってからも2度の来日公演を果たし、今年も再来日が噂される現役バンドです。
クリムゾンのオリジナルアルバムは非常に長期にわたりリリースされ、今のところ2003年の"The Power To Believe"までで13枚を数えますが、ひとまず黄金期と言える1969-1974年の作品群に絞って聴いてみる事にします。
クリムゾンのオリジナルアルバムは非常に長期にわたりリリースされ、今のところ2003年の"The Power To Believe"までで13枚を数えますが、ひとまず黄金期と言える1969-1974年の作品群に絞って聴いてみる事にします。
80年代以降のクリムゾン作品についても当然のように再発盤、リマスター盤が多数存在しますが、70年代の作品に比べれば元々の録音状態がいいので何でもいいんじゃないのというのが本音。
聴き比べ対象マスター
クリムゾンの過去カタログは何度となく再発売されていますが、マスタリングされた時期で見れば概ね以下の4種類に集約されます。
- 初期マスター 1983
- The Defintive Edition 1989
- 30th Anniversary Edition 1999
- 20xx stereo mix (40th Anniversary Series) 2009-2013
最初のリマスターであるディフィニティブ・エディション発売後は、キッチリ10年周期でリマスター、リミックスされており、さらに昨年にはファーストアルバム「クリムゾン・キングの宮殿」の50周年記念盤がリリースされました。これから数年かけて5種類目のマスターが世の中に出る可能性も高いと思われます。
それぞれのマスターについて、聴き比べに入る前に流通状況をまとめてみました。
初期マスター (1983-1988)
どのミュージシャンでもある、CD黎明期にアーティスト不在で「勝手に」マスタリングされたバージョン。
レコード・ CDのデータベースサイト、discogs.comで調べてみたところ、キングクリムゾンのアルバムで一番最初にCD化されたのは1983年で、西ドイツPolydor盤の"In The Court Of The Crimson King"でした。
レコード・ CDのデータベースサイト、discogs.comで調べてみたところ、キングクリムゾンのアルバムで一番最初にCD化されたのは1983年で、西ドイツPolydor盤の"In The Court Of The Crimson King"でした。
日本盤が発売されたのは1985年、同じくポリドールから「クリムゾン・キングの宮殿」1タイトルです。
品番:P33P 50019
この日本盤の中古が欲しくて御茶ノ水ディスクユニオンに行ったところ、あるにはあったのですが、28,000円の値がついてました。帯付きで状態も良かったのですが、さすがに手が出ません。
品番:P33P 50019
この日本盤の中古が欲しくて御茶ノ水ディスクユニオンに行ったところ、あるにはあったのですが、28,000円の値がついてました。帯付きで状態も良かったのですが、さすがに手が出ません。
ただ、同じ初期マスターについては日本だけでも2回再発売されているので、ポリドール盤にこだわらなければ格段に安く入手出来ます。
品番:32VD-1063
私は同じディスクユニオンで、Virginレコード移籍後の初回盤を600円で購入する事が出来ました。
品番:32VD-1063
私は同じディスクユニオンで、Virginレコード移籍後の初回盤を600円で購入する事が出来ました。
The Definitive Edition 1989
ロバート・フリップ御大が自ら監修した最初のリマスター盤。クリムゾン初のCD4枚組ボックスセット「The Essential King Crimson - Frame By Frame|紅伝説」にも採用されているマスターなので、私も含め、このバージョンがクリムゾンのCD初体験という人も多いと思います。
困った事に初期マスターと品番では区別が付かないのですが、見分け方は簡単。パッケージ裏面に "The Defintive Edition〜"と表記されています。
30th Anniversary Edition 1999
クリムゾン初の紙ジャケがこのバージョンと記憶しており、勢い余ってThree Of A Perfect Pairまでの10タイトル全部買っちゃいました。
この30thリマスターはその後何回も再発売されており、40周年シリーズが完結した今でも単体CDはこのマスターです。実に20年も販売され続けている現行マスターでもあります。
この30thリマスターはその後何回も再発売されており、40周年シリーズが完結した今でも単体CDはこのマスターです。実に20年も販売され続けている現行マスターでもあります。
20xx stereo mix (40th Anniversary Series)2009-2013
40周年マスターは、アナログマルチトラックに遡っての編集のため、リミックス扱いとなっています。
シリーズ完結に5年もかかり、タイトルごとに発売年をmix名称にしてしまったため、オリジナル盤の発売順と一致しません。基本パッケージはCD+DVD-Aの2枚組で、Redを除きハイレゾ音源も収録されています。
シリーズ完結に5年もかかり、タイトルごとに発売年をmix名称にしてしまったため、オリジナル盤の発売順と一致しません。基本パッケージはCD+DVD-Aの2枚組で、Redを除きハイレゾ音源も収録されています。
聴き比べ対象タイトル
キング・クリムゾンのオリジナル作品自体は1969-2003と非常に長期に及び、それぞれ再発・リマスターを重ねていますが、ここでは1969-1974年の作品を対象とする予定。
作品群としては以下の通り
- In The Court Of The Crimson King 1969
- In The Wake Of The Poseidon 1970
- Lizard 1970
- Islands 1971
- Larks' Tongues In Aspic 1972
- Starless And Bible Black 1974
- Red 1974
- USA 1975
Earthbound 1972は後に40周年記念盤が出ましたが、他に30周年エディションしかCD化されていないため聴き比べ対象外としておきます。
【最新50周年記念盤の売り場を見る】

King Crimson/In The Court Of The Crimson King - 50th Anniversary (+brd)(Box)
2017/02/13
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#デジタルリマスター#King Crimson